2010/03/30
北国の春 パートⅠ in 新潟県 長岡駅前
とある事情で新潟県長岡市に2日間出かけることになりました。それじゃ、ギターを持って路上ライブをしよう。
交通手段はお金がないので行き帰り夜間高速バスで2泊の3泊4日のハードスケジュール。
午後9時前の大阪駅周辺では若い女の子が2ヶ所で路上ライブをしていて人が沢山集まっていました(さすが大阪ですね)。私も大阪で2回、路上ライブをしましたが大阪の人はミュージシャンに温かいです。しかし、新潟行きの高速バス集合場所で雪がちらほら舞って、気温はぐっと冷えてきました。また、京都市内では大粒のボタン雪の吹雪でした。この時点では、新潟での路上ライブは厳しいと思っていましたが、新潟は天気もよく初日は少し冷えましたが、2日目は暖かい路上ライブ日和でした。
30日の朝、新潟県長岡駅に7時半について郊外にある極楽湯(スーパー銭湯)で一風呂浴びて、午前11時からJR長岡駅の大手口のロータリーとバスターミナルの間の公園で行いました。寒いのは覚悟で釣り用の上下の防寒具を着込んでスタートです。日が差してくると結構暖かいのですが曇ると冷えてきます。
この場所は、写真右のロータリー側にタクシー乗り場がありタクシーの運転手が沢山待機しているし、駅への送り迎えの車も沢山止まります。写真左にあるバスターミナルの方も人通りが多く、駅ビルにも大きなシッピングモールがあり、公園は喫煙場所にもなっていて沢山の人がタバコを吸って一服しているので人通りは多く路上ライブにはもってこいの場所です。
しばらく歌っていたら3弦が切れてしまいました。先週の木曜日の路上ライブの時に交換したのですが、ミディアムゲージに交換しました。
街の反応はいまいちですね。曲によっては同年代のタクシーの運転手がタバコを吸いにきて聞いているようですが、拍手など反応はないですね。通り過ぎる人も物珍しい目で見て通ります。手を引かれている子供は遠ざかっても顔だけこちらを向いてじっと見ています。地元のミュージシャン達は路上ライブなどしていないようですね。
昼前に酔っぱらいがやってきました。このおじさんは、大阪からの高速バスから降りた北口のベンチで朝から飲んでいてできあがっていました。目の前まで来て酒の当てとビールを地面において座り込んで飲み出しました(やれやれいつものことですが酔っぱらいは苦手です)。何やら言いながらおじさんが立ち上がってどこかに行ったと思ったらビールと缶コーヒーを買ってきて差し入れしてくれました。路上ライブの時はいつもは水を用意するのですが、買い忘れていたのでコーヒーをいただきました。北国で飲む温かいコーヒーは心まで温まりました。歌がとても気に入ってくれたようで色々自分のことを話してくれました。なんと私と同じ年です。どうも人生の運が悪い人のようです。それじゃ人生の応援歌を歌ってあげよう。アリスの「遠くで汽笛を聞きながら」と、吉田拓郎の「落陽」はこのおじさんのことを歌っているようです。松山千春の「大空と大地の中で」を歌い終わると泣き出しました。ホントに歌ってすごいですね、しきりに人生の一発逆転をしてやると言っていました。そうこうしているとおじさんの仲間が2人集まってきました。私は酔っぱらいや子供、年寄りとは気が合うようです。アリスなどの古い曲で盛り上がって、みんなで大声で歌っていました。だから路上ライブはやめられませんね。
結局、昼食も食べずにコーヒー2缶で午後4時半まで歌っていました。午後4時を過ぎて日が傾いてくるとさすがに冷え込んできます。最近練習していなかったので普段演奏しないような曲まで沢山練習できました。最近声も出していなかったのですが絶好調でした。ただ指先が痛い・・・。