ギターリペアー見学会

ギターリペアー見学会

2024/05/15

以前から要望のあったリペアー教室を開催しようと思います。

特に専門知識があるわけではなく自己流のリペアー方法の見学会です。

開催日時:5月26日(日)13:00~ 参加希望者は連絡ください。

 

リペアーするギターは、最近ヤフオクで手に入れたPro Martin W-150です。

100円の即決価格で送料2,320円で入手。

ボディトップの膨らみ、ブリッジ浮きありです。

70年代に製造されたギターと思います。同じ型番でD-41の縦ロゴのコピーモデルがあるようです。

上位機種はヤマキがOEM製造していました。ただ規格統一されていなくて派手な容姿がスガノ製造で渋い黒いヘッドのCUSTOMがヤマキ製かもしれません。

ギルドとマーティンのミックスや、ギブソンとマーティンのミックスなど当時の国産ギターは面白い機種がたくさんあります。

堂々とPro Martin CUSTOMと名乗っています。プロが付くのでマーチンより上ですよ、すごい時代でした。ちなみにEL Martinというメーカーもありました。

スガノ楽器製で主に通販で売られていたギターです。マーチン研究家の田原良平氏のプロデュースのギターで作りもしっかりしています。

ボディタップしてみるとよく乾いていて響きも良いしブリッジの剥がれ修理とナット&サドル交換でどんな響きになるか楽しみです。

どちらかといえばB級のイメージがあるブランドですが、70年代の終わりから80年代の初頭に製造されたギターは安い価格帯でも良心的に作られ質が高いです。

マイナーなメーカーは、ヤマハやモーリスに負けないように同じクラスのギターでも上質な材料を使って製造していたようでこのギターのフィンガーボード、ブリッジのローズウッドも良い材が使われています。

このブリッジの剥がれをリペアーしようと思います。

ナット&サドルも次回見学会で交換予定です。

ボディサイド&バックの材は不明です。

スプルーストップ(合板)

ボディトップのピックガード以外の弾き傷がひどいです。

気になるボディトップのふくらみがかなりひどいですが、トップのブレーシングの剥がれもチェックします。

ブリッジの接着である程度改善できると思います。

 

チューニング時に6弦以外の弦でキリキリと音がします。

写真で分かりにくいですがナットの溝切がひどいです。TUSQに交換して、溝切改善で飛躍的に良い音になります。