2014/11/09
マーチンD35が、トップのバインディングが剥がれてきたので、昨日、愛媛県西条市の塩崎さんの所に修理に持って行きました。
1994年製で購入してから20年が経ちます。この年代の頃にバインディングの接着剤が塗装に影響するとのことで粘着性のシートのようなものに変更になったようです。接着力が弱くセルが縮んだり、当てたりすると剥がれることがよくあるようです。
塩崎さんに作ってもらったOM-60も10年が経ち音も本来の音がしだしたので見てもらいました。
4年ぐらいは音が硬く箱鳴りは無く弦が鳴っているようでした。その後、箱鳴りがしだし音量がアップしましたが音の硬さは抜けませんでしたね。ところが最近は硬さが取れて弦、ボディー、ネックが一体となって響いています。音の余韻もいつまでも伸びるので気持ちいいです。トップのラッカー塗装のクラックもいい感じに入っています。
音のキャラクターはボディ形状に似合わずパワフルでドレッドノートのような音で低音はD35よりよく出ています。パワフルかつ精細な音がします。
音量は弾く方が調整してやればいいですからね。ただ、ネックの幅が広いのでブリッジ側も弦の間隔が広くなっているのでコードストロークはD35が音がまとまっている感じはありますね。
塩崎さんの工房にお邪魔するのも久しぶりで小松島ミュージックパークを開催していることや近況を話しました。
お弟子さんは現在一人いて、娘さんが修理などのお手伝いをしているようです。古いフレットを外すのは塩崎さんより上手だとか、おかげでたまっていた修理が進み一気に片付いたようです。一時、修理がたまり断っていたようですが丁度いいタイミングだったようです。
製作の方ではウクレレを作ったのがきっかけでギターの小型化にはまっているようです。ドレッドノートの製図を近くのローソンで縮小コピーしてすべてのパーツを縮小して作るのですが元のギターと同じ音がするんだって。現物は無かったのですが、製図で比べると1cm~2cmぐらい小さいのですが女性でも楽に抱えて弾くことができるし、指の短い人でも楽に弾けるようです。チューニングもそのままなのでライトゲージでミディアムゲージのような感覚だそうです。
午後1時ごろお邪魔して卓球の練習があるので長居も出来ないので2時過ぎに帰ってきました。
前置きが長くなりましたが、それでギターの音を堪能したくなり小雨振る中マーチンの12弦ギターとOM60を持って1時ごろ出かけました。
12弦ギターも長く弾いてないので弦も錆びているので交換しました。OM60は塩崎さんに持っていく前に新しい弦に交換しています。
雨の降る誰もいない公園は静かでいいな。おっと、野良猫が3匹いました。雨が降っているので湿気でギターの鳴りはいまいちでしたが、12弦ギターも十分に弾いてやりました。雨のせいか寒さが身にしみてきて、指も疲れてきたので4時に2台のギターを仕舞いました。